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十二国記 感想まとめ

個人的に大好きなファンタジー小説「十二国記」について、今まで読書メーターに書いてきた感想をまとめようかと思います。
著者の小野不由美さんといえば、今公開されているアニメ「屍鬼」の原作者としても有名ですね。
「十二国記」の方もアニメ化されております。
ただ、私はどうも陽子のキャラデザインが受け入れられずそちらの方は見ておりません。

最近は「華胥の幽夢」を最後に新作がてっきり出なくなったようで。「黄昏の岸 暁の天」では中途半端なところで終わってましたから、早く続編を出してもらいたいものです。

とりあえず「図南の翼」が一番のオススメです。
私は「月の影 影の海」、「風の万里 黎明の空」と陽子が主人公の話を中心に読んでいったのですが、その次に読んだこれが大当たり。珠晶がとても魅力的で面白くページをめくる手が止まりませんでした。
「十二国記」ってどんなもんだと気になる方は「月の影 影の海」をまず読んでいただければ、すぐにその圧倒的な世界観、心理描写に心惹かれるでしょう。
興味がないという方も「図南の翼」だけは読んでおきましょう。

以下長いので収納。
月の影 影の海(上) (講談社文庫)
月の影 影の海(上) (講談社文庫)
ここまで主人公が不遇なめにあう物語はそうそうないだろう。裏切られ、裏切られ、人を信じることも出来ず、ただひたすらあてもなく戦う。その姿にこちらまで苦しく感じる。時折現れる蒼猿の言葉は胸をえぐるかのように恐ろしく、元の世界の幻影は陽子に更なる絶望を与える。
久しぶりに読んでみたが、やはりこの作品は他と比べ異彩を放っていると思う。人の心の影の部分を、ここまで鮮明に描ききる作者の力量に感服。


月の影 影の海(下) (講談社文庫)
月の影 影の海(下) (講談社文庫)
読み進める度に、作りこまれた世界観にまず驚きを隠せない。楽俊との出会いがあってか、上巻とは大分趣が異なる。蒼猿に対して、自らの運命に対して、陽子の取る選択。そして最後の一場面。ぜひともその目で確かめてもらいたい。恐らくこの作品の魅力にとりつかれてしまうに違いない。


東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社文庫)
東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社文庫)
後半に明らかになる、各人物の裏の部分の描写が、恐ろしく、全く気が抜けなかった。
尚隆の傑物っぷりに感服。普段はのんきにしてるが、胸の奥には確固たる信念がある。終盤の彼の言葉には、それが現れていたと思う。
国とは決して一人では成り立たない。先頭に立ち、引っ張る指導者、それを支える官に民がいて始めて成り立つ。尚隆らが治める雁国が、あそこまで発展したのも納得できる。


風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)
風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)
麒麟について焦点を当てた物語。
本体持つべき力を持たず、その力を使うすべも分からない。麒麟である運命を受け入れつつも、少年の抱く苦しみの大きさは計り知れない。
麒麟について、知っているはずの常識を知らない泰麒。それ故に、彼の視点から綴られる物語には、常にハラハラさせられた。使令を従わせる場面、天啓の意味に気付く場面が、個人的には見所だった。


風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)
風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)
すごいサディスティックな作者だなあと変なところで感心。祥瓊と鈴をとことん貶め、人々から嫌わさせ、それが、自分にも問題があることを気付かせず、さらに状況は悪化する。それでも本当に大切なことを、清秀や楽俊から、少しずつだが感じ取っている点では救いがある。下巻で彼女らがどう変われるかが気になる。あらすじは多少ネタバレになってるので注意。


風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)
風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)
終盤の展開が圧巻。この作品二巻で本当に陽子は成長したな、と思う。国がどういうものか、ということを深く考えさせられる。
また相変わらずこの作者は、読者に対しても容赦ないなと思う。この巻の中盤からは、心臓を摑まれた心地で読んだ。


図南の翼 十二国記 講談社文庫
図南の翼 十二国記 講談社文庫
月の影、風の万里と読んできたが、それらの作品とは大分趣が異なっていたように思う。 とにかく面白い。頁をめくる手が止まらなかった。何よりも、珠晶という今作の主人公の魅力に惹かれた。長い旅の中での、成長の描写は秀逸で、清清しい。特に最後の方の場面での、珠晶の言葉には感銘を受けた。


黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)
やはり前作で登場した人物がいると、感慨深いものがある。祥瓊や鈴らのその後が見れたのは、とてもうれしかった。
十二国記は壮大な世界観の元綴られているため、初めは分からないことも多かった。しかし、いくつも作品を読み続けるにつれ、その世界観が確かな形を現していくのが、たまらなく爽快に感じる。
今作では、今まで登場してこなかった麟や王が、何人か登場する。やはりどの人物も魅力的で、飽きることはない。まだまだ語り尽くされない物語に、いつまでも浸っていたいと思える。


華胥の幽夢 十二国記 (講談社文庫)
華胥の幽夢 十二国記 (講談社文庫)
華胥における税の話は、絵空事に思えないほど、今の世に通じるものがあったと思う。
他の理想は自分の理想とは重なり得ない。完璧な理想を持つ者もいるはずがない。故に、支えあいより良い道を目指すしかない。他の理想に縋ることの愚かさを、改めて思い知らされる。
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樹


好物:百合、ファンタジー
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