ARIA 二次創作 ネオ・ヴェネツィアの水彩画 一・水の妖精
「ARIA」の登場人物、アイを主人公とした物語です。内容は過去の回想。
全四話の予定です。ちなみに漫画版をもとに描いてるので、アニメだけ見てこれって変だと思ったら、そういうことだと理解ください。
この四作は一日おきに更新予定。「ARIA」が好きな方もそうでない方も是非ご覧ください。
ちなみに「ネオ・ヴェネツィアの水彩画」とは、「ARIA」の音楽を担当したChoro Clubの、サントラの一曲です。アニメでいう「ARIA The NATURAL」のサントラに収録されています。
・あらすじ
今も家に飾ってある、一枚の水彩画。
そこに描かれていた舟を操る女性。
アイは興味を抱き母に尋ねる。
副題は「お父さんあわれ」
・次回予告(8月24日公開予定)
(本編を読んでから開いてください。)
本編は続きを読むから。
全四話の予定です。ちなみに漫画版をもとに描いてるので、アニメだけ見てこれって変だと思ったら、そういうことだと理解ください。
この四作は一日おきに更新予定。「ARIA」が好きな方もそうでない方も是非ご覧ください。
ちなみに「ネオ・ヴェネツィアの水彩画」とは、「ARIA」の音楽を担当したChoro Clubの、サントラの一曲です。アニメでいう「ARIA The NATURAL」のサントラに収録されています。
・あらすじ
今も家に飾ってある、一枚の水彩画。
そこに描かれていた舟を操る女性。
アイは興味を抱き母に尋ねる。
副題は「お父さんあわれ」
・次回予告(8月24日公開予定)
アクアに向かうアイ。船の中でみる宇宙。
なんで人には翼がないの?
空の向こうはどんな世界?
次回「羽 空の上 地球の兄弟」
なんで人には翼がないの?
空の向こうはどんな世界?
次回「羽 空の上 地球の兄弟」
(本編を読んでから開いてください。)
本編は続きを読むから。
~ネオ・ヴェネツィアの水彩画 一・水の妖精~
わたしの家には、一枚の水彩画が飾られている。
舟に乗った綺麗な女性が、優雅に波を駆る絵だった。
ある日、わたしはその絵について、母に尋ねたことがある。
「ねえ、この女の人って誰?」
「水先案内人(ウンディーネ)よ。アイはアクアって知ってるわよね?」
「うん。お空の向こうにある地球の兄弟だって、前に先生に教えてもらったよ」
「そうよ。この女の人はね、アクアのネオ・ヴェネツィアという水の都で案内人をしているの」
「案内人?」
「この街はとても入り組んでてね、はじめて行った人じゃ迷子になってしまうの。だから、彼女達の船に乗せてもらって街をまわるのよ」
母の話に、幼いわたしは大きな憧れを抱いた。
わたしも、この水彩画のウンディーネのように舟を動かしたい。
目を輝かして話を聞いていたわたしを見て、母は満足そうにうなずいた。
「興味でてきた?」
「うん。わたしもあの女の人みたいになりたい」
「それはアイがもう少し大きくなったら、きっとなれるわ」
「本当?」
「私の子供なんだもの。アイのことは私が一番理解してる。だから確信できるの。アイはウンディーネになれる」
母の言葉はわたしに大きな勇気を与えてくれた。
母がいたから、わたしはこの道を歩めたんだと思う。
「そうだ、アイ。今度アクアに行ってみない? ウンディーネにも会えるはずよ」
「あの女の人に会えるの?」
「ううん。同じ人に会えるかはわからないけど。」
「でもお金は大丈夫なの?」
「もちろんよ。お父さんのへそくりをこっそり使えば大丈夫。ばれてもアイのためならきっと納得してくれるはずよ」
少しお父さんがかわいそうになった。けれどすぐに、アクアに行けるという喜びのほうが上回って、心の中はそれだけで埋め尽くされていった。
わたしの家には、一枚の水彩画が飾られている。
舟に乗った綺麗な女性が、優雅に波を駆る絵だった。
ある日、わたしはその絵について、母に尋ねたことがある。
「ねえ、この女の人って誰?」
「水先案内人(ウンディーネ)よ。アイはアクアって知ってるわよね?」
「うん。お空の向こうにある地球の兄弟だって、前に先生に教えてもらったよ」
「そうよ。この女の人はね、アクアのネオ・ヴェネツィアという水の都で案内人をしているの」
「案内人?」
「この街はとても入り組んでてね、はじめて行った人じゃ迷子になってしまうの。だから、彼女達の船に乗せてもらって街をまわるのよ」
母の話に、幼いわたしは大きな憧れを抱いた。
わたしも、この水彩画のウンディーネのように舟を動かしたい。
目を輝かして話を聞いていたわたしを見て、母は満足そうにうなずいた。
「興味でてきた?」
「うん。わたしもあの女の人みたいになりたい」
「それはアイがもう少し大きくなったら、きっとなれるわ」
「本当?」
「私の子供なんだもの。アイのことは私が一番理解してる。だから確信できるの。アイはウンディーネになれる」
母の言葉はわたしに大きな勇気を与えてくれた。
母がいたから、わたしはこの道を歩めたんだと思う。
「そうだ、アイ。今度アクアに行ってみない? ウンディーネにも会えるはずよ」
「あの女の人に会えるの?」
「ううん。同じ人に会えるかはわからないけど。」
「でもお金は大丈夫なの?」
「もちろんよ。お父さんのへそくりをこっそり使えば大丈夫。ばれてもアイのためならきっと納得してくれるはずよ」
少しお父さんがかわいそうになった。けれどすぐに、アクアに行けるという喜びのほうが上回って、心の中はそれだけで埋め尽くされていった。


