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夢の欠片 壱 幸せな夢

「夢を見たんだ」
「どんな夢だい」
「わからない」
「本当に見たのかい」
「それはそうさ、幸せな夢だったよ」
 二人の少年は放課後の教室で語り合う。窓から差し込む夕焼けに、写し出される影は彼らだけ。
「幸せなら思い出せるんじゃないの」
「幸せだから思い出せないのさ」
「じゃあ、幸せじゃない夢は?」
「思い出せるよ」
 一人の少年は当たり前のように答え、もう一人は訝しげな顔をする。
「思い出せないなら、何で話すんだい」
「幸せだったことを確認するためだよ」
「確認してどうなるの」
「幸せを分けてあげようと思ったんだ。」
「内容がわからなければ、幸せになりようがないじゃないか」
 疑わしげな少年の眉がさらに寄る。
「だから、これから幸せを分けるんだよ」

 夢を見たんだ。幸せな夢をね。
 どんな夢か? そんなこと知る必要ないよ。その夢の価値は僕にしかわからない。君に話したってちっとも理解できない。
 あのとき彼は、僕に幸せな夢を分けてくれた、僕だけの夢をね。
 どうやって、だって? 野暮なことを聞くなぁ。
 仕方ない。手がかりを一つあげよう。
 彼は自分が見た夢の内容を知らない。意味がわからないといったほうがいいかな。じゃあ、その夢は誰のものなのかな。
 おっと少し言い過ぎたかな。
 まあ、これは夢物語。普通に考えたらありえない話さ。彼にはどんな能力があったのだろうね。
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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

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図書館の住人

樹


好物:百合、ファンタジー
傾向:眼鏡キャラ、マイナーキャラ

好きなカプは、ひだまりスケッチは沙英夏目、なずのり、マリみては蔦笙、けいおんは唯和、ストパニは渚玉、などなど。

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